京都外国語大学で講演をしました
1月30日(月)に母校である京都外国語大学にて、「外国人留学生・外国籍学生のための【在留資格】説明会」で講演をさせていただきました。
テーマとしては、①在留資格について、➁法律をまもること・危険性、といった大きく2つのことを取りあげてお話をしました。
参加者は学部生と大学院生で、保有している在留資格は「留学」と「永住者」の方々です。
多くの学生が参加してくれて、真剣な表情で話に耳を傾けてくれている姿を見てうれしくも感じました。
大学では学生に対しての就活指導を、年間数回に渡る就活ガイダンスを含めて、日常的に行われています。
そこでは企業からの内定に向けた書類の書き方やビジネスマナー、面接の対応方法などテクニック的なことを中心として学ぶことができます。
そうしたこと以外に大切な部分としては、本人の希望する進路や技能・知識、あるいは日本語能力によって取得できる在留資格のことを深く理解をしておくことです。
「留学」の在留資格を持っている学生は、卒業した後はそれぞれの進路によって、在留資格の変更や在留期間の更新を必ずしなくてはなりません。
学生の皆さんは、学業はもちろんのこと、目の前の就職活動に一生懸命になっていて、在留資格そのものについてなかなかしっかりと理解を深める機会が少ないとも言えます。
今回は、現在「留学」の在留資格をもっている学生が、卒業した後にどのような在留資格を取得することになるのかを中心に説明をさせていただきました。
特に、「特定活動46号」という在留資格は、留学生が卒業後に日本で就労を希望する中では、とても効果的な在留資格であります。
この在留資格のことを早くから知っていることで、就職活動がスムーズに進むことがあります。
卒業後に取得する可能性のあるいくつかの在留資格の中で、一番学生の皆さんに伝えたかった「特定活動46号」の説明は、特に時間をしっかりとかけてお話をさせていただきました。
また、日本に滞在するうえで、決して危険なことに身をおかないでほしい、危険なことに巻き込まれないでほしい、という切なる気持ちから、身近に潜む犯罪や不法残留による退去強制等についても実例を紹介しながら伝えました。
ほんの少しの気のゆるみから、せっかく日本まで来て学んだことや将来の希望が、一瞬にして消え去る可能性もあります。
皆さんには、今一度このことを肝に銘じて、学生生活のみならずその後の日本滞在生活を送ってもらいたいと思います。
私は行政書士であると同時に、京都外国語大学の卒業生でもあります。
特に母校で勉強と就労活動を頑張っている学生には、皆さんが抱いている夢ですとか、目標ですとか、志とか、そういったものをしっかりと達成してほしいと思っています。
そのために私が少しでもお役に立てるのならば、法律や手続きのこと以外にも、皆さんの抱える問題や悩みの解決方法を一緒になって考えていくことができればと思います。
また、講演後の学生からは、他のテーマでも話を聞いてみたいといった前向きな声が聞かれ、今後機会があれば是非学生の皆さんのためにできることを考えていきたいとも思いました。